幻のベンツとは?
「幻のベンツ」という言葉を聞いたことがありますか?この言葉は、メルセデス・ベンツが製造した非常に希少で高価な車のことを指しています。実は、幻のベンツと呼ばれる車は2つのモデルが存在します。
それぞれがどのような車なのか、その魅力と歴史をご紹介しましょう。
メルセデス・ベンツ300SLRウーレンハウト・クーペ
設計
この車は開発者兼チーフエンジニアのルドルフ・ウーレンハウト氏にちなんで名付けられました。また、グランプリマシンW196Rの公道仕様として設計されています。
エンジン
エンジンは直列4気筒を縦に2基並べて直列8気筒としています。エンジンが傾いているためトランスミッションとプロペラシャフトが左側にオフセットしており、操縦席のドライバーはフロアトンネルを跨ぐ格好で着座します。
ボディ
ボディは軽量のマグネシウム合金(エレクトロン)製で、特徴的な「ガルウイング」ドアが印象的です。
パフォーマンス
3.0L直列8気筒エンジンによって最高時速290km/hを達成しました。
希少性
当時製造されたのはわずか2台だけで、そのうちの1台が2022年に約182億円でオークションに出品され、自動車史上最高額の落札額を記録しました。
メルセデス・ベンツCLK-GTR
メルセデス・ベンツCLK-GTRは、1997年にメルセデス・ベンツとAMGがFIA GT選手権参戦用に開発したグランドツーリングスポーツカーです。以下にその特徴をご紹介します。
設計
CLK-GTRは、1996年に終了した国際ツーリングカー選手権(ITC)の後、1997年に始まったFIA GT選手権に参戦するために開発されました。
エンジン
エンジンは6リットルV型12気筒を搭載しています。
ボディ
ボディはカーボンとケブラーのラミネート構造によるモノコックで、スチール製のロールバーが一体化されています。
パフォーマンス
1997年のFIA GT選手権では、全11戦中6戦に勝利しました。
希少性
市販されたのは25台だけで、当時の価格は約2億5000万円でした。
まとめ
幻のベンツと呼ばれる2つのモデルについてご紹介しました。
それぞれが自動車業界において画期的な技術とデザインを持ち、今なお多くのファンを魅了しています。
幻のベンツを見ることができる機会は少ないかもしれませんが、その存在は自動車史に残る名車として語り継がれるでしょう。
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