はじめに
睡眠は、私たちの健康や生活の質に大きく影響する重要な要素です。
しかし、現代社会では、仕事や家事、学業や趣味などで忙しく、睡眠時間が十分にとれない人も多いのではないでしょうか?
実は、睡眠時間は年齢によっても違ってきます。
自分の年代に合った睡眠時間を知り、健康的な生活を送るためにはどうすればいいのでしょうか?
この記事では、世代別の平均睡眠時間や適切な睡眠時間の目安、睡眠不足が及ぼす影響などについて紹介します。
世代別の平均睡眠時間と適切な睡眠時間
20歳~59歳
厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、この年齢層の1日の平均睡眠時間は約53.2%が6時間未満で、特に男性の30~50歳代、女性の40~50歳代では4割以上が6時間未満でした。
この年齢層は、仕事や家庭などで責任やストレスが多く、睡眠を削ってしまう傾向があります。しかし、睡眠不足は様々な健康リスクを引き起こします。
例えば、肥満や糖尿病、高血圧や心疾患などの生活習慣病や、免疫力の低下や認知機能の低下などです。
厚生労働省は「健康づくりのための睡眠指針2023」(仮称)案を公表し、成人に対しては毎日の睡眠時間を6時間以上確保することを推奨しています。
自分の体調や生活リズムに合わせて、質の高い睡眠をとることが大切です。
60歳以上
同じ調査によると、この年齢層では約55.8%が6時間未満でした。
高齢者は若者よりも深い睡眠が減少し、浅い睡眠が増加する傾向があります。また、夜間頻尿や不安などで中途覚醒することも多くなります。
高齢者は若者よりも睡眠時間が少なくても問題ないという説もありますが、一概には言えません。高齢者でも睡眠不足は認知症やうつ病などの精神的な問題や、転倒や骨折などの身体的な問題を引き起こす可能性があります。
厚生労働省は高齢者に対して、個人の体調や生活状況に合わせた時間の睡眠を推奨しています。昼間の活動や日光の取り入れなどで、夜間の睡眠の質を高めることが重要です。
世代別の睡眠時間を知るメリット
世代別の睡眠時間を知ることで、自分の睡眠状態を客観的に把握することができます。自分の年代に合った睡眠時間を目指すことで、健康や生活の質を向上させることができます。
また、世代別の睡眠時間を知ることで、家族や友人などの周囲の人の睡眠状態にも気づくことができます。睡眠不足や睡眠障害などがあれば、早めに医療機関や専門家に相談することが大切です。
まとめ
この記事では、世代別の平均睡眠時間や適切な睡眠時間の目安、睡眠不足が及ぼす影響などについて紹介しました。自分の年代に合った睡眠時間を知り、健康的な生活を送るためには、以下のポイントをおさえておきましょう。
- 成人は毎日6時間以上、小学生は9~12時間、中学・高校生は8~10時間、高齢者は個人に合わせた時間の睡眠を目指す。
- 睡眠不足は肥満や糖尿病などの生活習慣病や認知症やうつ病などの精神的な問題を引き起こす可能性がある。
- 自分や周囲の人の睡眠状態に気づき、睡眠障害などがあれば早めに医療機関や専門家に相談する。
睡眠は私たちの健康や幸せに欠かせないものです。世代別の睡眠時間を知って、自分に合った睡眠習慣を作りましょう。
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